何が起きたか
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は2026年10月22日、医療用の使い捨て(シングルユース)内視鏡向けCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサー「IMX742」を発表した[1]。チップサイズは1.0×1.0mm、有効画素数は720×720、画素ピッチは1.0μmで、30fpsまたは60fpsで動作する[1]。5mのケーブルを介したデジタル伝送にも対応する[1]。SSSは、この大きさと伝送距離の両立を業界初としている[1]。
なぜ重要か
使い捨て内視鏡は、使うたびに廃棄する方式である。再利用型で必要な洗浄と消毒の手間を省けるため、院内の感染対策や現場の作業負担の軽減を背景に、需要が広がっている[1]。MarketsandMarketsの調査では、世界の市場は2025年の9億5000万米ドルから年平均22.9%で伸び、2030年に26億7000万米ドルとなる見通しである[1]。
小型化が難しいのは、デジタル出力にはセンサー内部にA-D(アナログ-デジタル)変換回路が要るためである[1]。1mm角の面積に画素部と周辺回路を収めねばならず、SSSは必要な機能に絞って回路を小さくした[1]。さらに映像信号と制御信号を同じ2本の信号線で双方向に送り、端子数を6個に抑えた[1]。配線が減るため、ケーブルの細径化につながる[1]。
関係する企業・工程とサプライチェーン上の位置
SSSは、光を電気信号に変えるイメージセンサーを設計する立場にある[1]。SSSは従来、再利用型の内視鏡向けにセンサーを提供しており、今回は使い捨て型へ広げた[1]。今回の課題は、A-D変換回路の小型化と配線の削減であり、サプライチェーンでは回路設計の工程に当たる[1]。
知りたいことは分かりましたか?
ありがとうございました。今後の改善に使います。