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二つの状態で表す:デジタルの考え方

公開日:作成者:hysd(SemiCompass運営者)

このページの目次
  1. アナログとデジタル
  2. 二つの状態で表す
  3. しきい値で区別する
  4. 二進法と、ビット
  5. 数で、何でも表す
  6. 論理ゲートへ
  7. このページのまとめ
  8. 関係する工程と用語
  9. 次に読む
  10. 理解度チェック

デジタルの回路が、情報を二つの状態の組み合わせで表す考え方を説明する。連続的な変化との違い、二つの状態を区別するしきい値、雑音に強い理由、二進法とビット、文字や画像を数で表す考え方、論理ゲートとのつながりを扱う。

アナログとデジタルの波形と、しきい値(模式図)

  1. アナログデジタルアナログとデジタル連続した値と、二つの状態
  2. しきい値高い状態低い状態しきい値揺らいでも状態を間違えにくい
図:左は、アナログの信号(連続して変わる)と、デジタルの信号(高い状態と低い状態の二つ)。右は、しきい値。しきい値より高ければ高い状態、低ければ低い状態と見なすので、多少揺らいでも区別できる。目盛りのない模式図、本サイトで作成

アナログとデジタル

私たちのまわりの音や光、温度は、連続して変わる量である。連続して変わる量を、そのまま電気の信号で扱う方式を、アナログと呼ぶ。これに対して、情報を、とびとびの値の組み合わせで表す方式を、デジタルと呼ぶ。

現在の計算機は、ほとんどがデジタルである。このページでは、デジタルの考え方と、なぜ半導体の回路に向くのかを見ていく。

二つの状態で表す

デジタルの回路では、情報を、二つの状態だけで表すことが多い。たとえば、電圧が高い状態と、低い状態である。スイッチが入っているか、切れているか、と言い換えてもよい。

トランジスタは、スイッチとして使える。そのため、二つの状態を作ったり、保ったりするのに、とても向いている。

しきい値で区別する

実際の電圧は、きっちり二つの値になるわけではない。まわりの雑音で、少し揺らぐ。そこで、境目になる電圧(しきい値)を決める。しきい値より高ければ、高い状態、低ければ、低い状態と、見なす。

この区別のおかげで、電圧が多少揺らいでも、状態を間違えにくい。これが、デジタルの回路が、雑音に強い理由である。信号を次の回路へ送るたびに、きれいな高低の値に整え直せるので、劣化が積み重ならない。

二進法と、ビット

二つの状態だけで、数を表す方法が、二進法である。日常で使う十進法では、一つの桁で、十種類の数字を使う。二進法では、一つの桁で、二種類だけを使う。桁を増やすと、大きな数も表せる。

二進法の一つの桁を、ビットと呼ぶ。ビットを並べれば、並べた数だけ、組み合わせが増える。ビットが多いほど、たくさんの種類を区別できる。

数で、何でも表す

二つの状態の組み合わせで、数を表せるので、あらゆる情報を、数に直して扱える。文字は、一つずつの文字に、決まった数を割り当てる。画像は、画面を細かい点に区切り、点ごとの明るさと色を数にする。音は、時間で区切って、音の大きさを数にする。

こうして数にしてしまえば、保存、コピー、通信が、劣化なく行える。

論理ゲートへ

二つの状態を使って、「かつ」「または」「ではない」といった、判断をする回路が、論理ゲートである。論理ゲートを組み合わせると、足し算などの計算もできる。この組み合わせが、プロセッサーの基になる。詳しくは、回路の分野で学ぶ。

このページのまとめ

デジタルは、情報を、とびとびの値の組み合わせで表す方式で、半導体の回路では、二つの状態(高い電圧と低い電圧)を使う。しきい値で状態を区別するので、雑音に強い。二進法とビットを使えば、文字、画像、音など、あらゆる情報を数にして扱える。

理解度チェック

本文の内容から答えられる問いです。答えを選ぶと、正しいかどうかと解説が出ます。

問1

デジタルの回路が雑音に強い理由として、正しいものはどれか。

答えと解説を見る

答え:1. しきい値で高低を区別するので、少し揺らいでも状態を間違えにくいから

境目(しきい値)で二つの状態に分けるため、電圧が多少揺らいでも、状態を間違えにくい。

問2

二進法の一つの桁を何と呼ぶか。

答えと解説を見る

答え:1. ビット

二進法の一つの桁を、ビットと呼ぶ。