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決算資料の読み方:半導体企業を見る観点

公開日:作成者:hysd(SemiCompass運営者)

このページの目次
  1. 決算資料から、何が分かるか
  2. 資料の種類
  3. 売上高と利益
  4. 事業の区分ごとの数字
  5. 半導体の会社で、特に見る数字
  6. 決算期と会計基準の違い
  7. このページのまとめ
  8. 関係する工程と用語
  9. 次に読む
  10. 理解度チェック

半導体の会社の決算資料を読むときの観点を、一般的な考え方として説明する。売上高と利益、事業の区分ごとの数字、受注、設備投資と研究開発費、在庫、決算期や会計基準の違い、資料の種類を扱う。売買の判断を示すものではない。

決算の資料と、利益の段階(模式図)

  1. 決算短信簡潔決算説明資料図表有価証券報告書決算の資料詳しさが違う
  2. 売上高売上総利益営業利益引く費用が増えるほど小さくなる利益の段階費用を引くごとに小さくなる
図:左は、決算に関する資料。決算短信は簡潔、決算説明資料は図表で説明、有価証券報告書は詳しい。右は、利益の段階。売上高から費用を引いて、売上総利益、営業利益の順に小さくなる。目盛りのない模式図、本サイトで作成

決算資料から、何が分かるか

上場している会社は、定期的に、業績を公表している。その資料から、会社が何を、どれだけ売り、どれだけ投資しているかが分かる。半導体の会社を理解するうえで、決算資料は、有力な手がかりである。

このページでは、決算資料を読むときの観点を、一般的な考え方として整理する。特定の会社や、株の売買の判断を示すものではない。当サイトでは、各社の決算の要点を、別のページで取り上げている。

資料の種類

決算に関する資料には、いくつかの種類がある。決算短信は、決算の要点を、早く簡潔に伝える資料である。決算説明資料は、会社が、事業の状況や、今後の見通しを、図や表で説明する資料である。有価証券報告書は、より詳しい情報を、決められた形式でまとめた資料である。

それぞれ、目的と詳しさが違う。まず決算短信や決算説明資料で全体をつかみ、詳しく知りたいことを、有価証券報告書で調べる、という使い方ができる。

売上高と利益

最も基本の数字は、売上高と利益である。売上高は、商品やサービスを売って得た金額である。利益には、いくつかの段階がある。売上高から、売った商品の費用を引いたものを、売上総利益と呼ぶ。そこから、販売や研究開発などの費用を引いたものが、営業利益である。

売上高が増えていても、利益が減っていることがある。両方を、前の期と比べて見ることが大切である。比べるときは、同じ期間の長さで比べる。

事業の区分ごとの数字

多くの会社は、事業を区分して、区分ごとの売上高と利益を公表している。これを、セグメント情報と呼ぶ。総合メーカーでは、半導体の事業が、会社全体の中で、どのくらいの割合を占めるかが、ここから分かる。半導体以外の事業が大きい会社では、半導体の部分だけを見る必要がある。

半導体の会社で、特に見る数字

半導体の会社では、次の数字も、手がかりになる。

装置や材料の会社では、受注の状況が、先の売上の手がかりになる。製造を行う会社では、設備投資の額が、将来の生産の力に関わる。研究開発費は、新しい技術に向けた投資の大きさを示す。在庫は、増えているか減っているかで、需要との釣り合いを推し量る手がかりになる。

どの数字も、単独で判断せず、前の期や、同じ産業の他社と比べて、変化の方向を見ることが大切である。

決算期と会計基準の違い

会社によって、決算の時期(決算期)や、使う会計のルール(会計基準)が違う。決算期が違うと、同じ時期の数字が、直接比べられないことがある。会計基準が違うと、同じ名前の利益でも、中身が少し違うことがある。比べるときは、それぞれの会社が、どの期間を、どの基準で示しているかを確かめる。

このページのまとめ

決算資料は、会社の事業を理解する手がかりである。資料の種類を使い分け、売上高と利益、事業の区分ごとの数字、受注、設備投資、研究開発費、在庫などを、前の期や他社と比べて読む。決算期と会計基準の違いにも、注意が必要である。

理解度チェック

本文の内容から答えられる問いです。答えを選ぶと、正しいかどうかと解説が出ます。

問1

決算短信の特徴として、適切なものはどれか。

答えと解説を見る

答え:1. 決算の要点を、早く簡潔に伝える資料

決算短信は、決算の要点を早く簡潔に伝える資料である。詳しい内容は、有価証券報告書などで調べる。

問2

会社どうしの数字を比べるときの注意として、正しいものはどれか。

答えと解説を見る

答え:1. 決算期や会計基準が違うことがあるので、確かめる

決算期や会計基準が会社によって違うことがあるので、比べる前に確かめる。