有効質量と状態密度:バンドの曲がりが、電子の入れる席の数を決める
公開日:作成者:hysd(SemiCompass運営者)
結晶の中の電子が、電界に対して軽く動くか重く動くかを表す有効質量が、バンドの曲がり具合で決まることを式から読む。有効質量が実効状態密度に3/2乗で効くことを、シリコンとヒ化ガリウムの値で確かめる。
バンドが急に曲がるほど電子は軽く、席は少ない
- バンドの曲がりと有効質量模式図
- 実効状態密度 Nc質量16倍で、約65倍
式
は
有効質量は、
は
式のどこを見るか
最初に
次に
は、
シリコンの
数値例
シリコンの
300 Kの
前の
温度が300 Kから400 K に
基礎編のどこに効くか
- エネルギーの段で考える:バンドとバンドギャップ:帯の形が、電子の動きやすさと席の数を決めることが読める。
- 電子と正孔、n型とp型:電子と正孔の濃度を決める席の数が、材料でどう違うかが分かる。
- シリコン以外の半導体:化合物半導体:ヒ化ガリウムで電子が速く動ける理由を、有効質量で説明できる。
理解度チェック
本文の内容から答えられる問いです。答えを選ぶと、正しいかどうかと解説が出ます。
問1
バンドの
答えと解説を見る
答え:2. 小さくなる
有効質量は
問2
有効質量が4倍に
答えと解説を見る
答え:3. 8倍
Nc は
出典
- Semiconductor Physics Lectures(有効質量、実効状態密度)(外部サイト)ペルージャ大学(検出器の講義資料)確認日:
- ECE 340 Lecture 8(有効質量と実効状態密度の表)(外部サイト)イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校確認日:
- Effective mass in semiconductors(外部サイト)ミッドスウェーデン大学確認日:
- CODATA Recommended Values of the Fundamental Physical Constants: 2018(NIST SP 961)(外部サイト)米国国立標準技術研究所(NIST)確認日: