リソグラフィ(塗布・露光・現像)

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このページの目次
  1. この工程の要点
  2. 解説
  3. この工程の企業
  4. 関係する用語
  5. 前後の工程

この工程の要点

ウェーハに感光材を塗り、露光と現像で回路のパターンを写す工程。

段階:前工程

解説

リソグラフィの流れ(断面の模式図)

  1. 1塗布

    ウェーハの上に、感光する樹脂(フォトレジスト)を薄く広げる。

  2. 2露光

    マスクを通して光を当て、レジストの一部だけを感光させる。

  3. 3現像

    現像液で、感光した部分を溶かして除く(ポジ型の場合)。パターンの形にレジストが残る。

  4. 4次の工程

    残ったレジストを型にして、エッチングやイオン注入を行う。

ウェーハにレジストを塗り、マスクを通した光で一部だけを感光させ、現像で感光した部分を除くと、レジストのパターンが残る。ポジ型の場合の流れである。図は仕組みを模式的に示したもので、実際の寸法や形ではありません。

リソグラフィは、回路の設計パターンをウェーハ上に写し取る工程である。シリコンウェーハの表面に感光性の膜を作り、光を当てて、パターンの形に膜を残す。成膜のあとに行い、残した膜を型にして、エッチングやイオン注入を行う。回路は層を重ねて作るため、この工程は層ごとに繰り返す。

工程は、塗布、露光、現像の三段階に分かれる。塗布では、ウェーハを回転させ、フォトレジスト(感光性の樹脂)を薄く均一に広げる。そのあと加熱して、溶剤を飛ばす。

露光では、フォトマスク(回路パターンを描いた原版)を通して光を当て、レジストの性質を部分的に変える。多くの場合、マスクのパターンを縮小してウェーハに投影する。下の層のパターンとの位置合わせも、この段階で行う。

現像では、現像液を使い、レジストの不要な部分を溶かし去る。光が当たった部分が溶けるものをポジ型、光が当たらなかった部分が溶けるものをネガ型という。現像が終わると、ウェーハ上にレジストのパターンができる。

装置は、塗布と現像にコータ・デベロッパ、露光に露光装置を使う。光源には紫外線を使う方式があり、波長の短いEUV(Extreme Ultraviolet、極端紫外線)露光もある。回路の線幅を細くするには、短い波長の光や正確な位置合わせが必要になり、プロセスノード(微細化)の進み方と結びつく。材料は、フォトレジスト、現像液、フォトマスクである。

この工程の企業

4社を表示しています

リソグラフィ(塗布・露光・現像)の企業の一覧
企業名企業区分売上高(億円)半導体関連の比率(%)営業利益率(%)平均年間給与(万円)
信越化学工業国内上場企業25,739.739.524.7899
東京応化工業国内上場企業2,370.3—20.0973
SCREENホールディングス国内上場企業6,057.581.220.21,080
東京エレクトロン国内上場企業24,435.3100.025.61,380

定義と範囲

営業利益率は、全社の連結の数値です。半導体事業だけの数値ではありません。

平均年間給与は、提出会社の従業員の数値です。持株会社では、事業会社の水準を表しません。

会計基準の違いで、営業利益の定義が異なる場合があります。

証券コード・工程・掲載の状態も含めて、一覧のページで見る

関係する用語

  • CMP:ウェーハ表面を、化学的な作用と機械的な研磨を組み合わせて削り、平らにする加工である。
  • コータ・デベロッパ:ウェーハにフォトレジストを塗布し、露光後のレジストを現像してパターンを形づくる装置。
  • EUV露光:極端紫外線を光源に用い、フォトマスクの回路パターンをウェーハ上に転写する露光方式。
  • 露光装置:フォトマスクの回路パターンを、光でウェーハ上のフォトレジストに転写する装置。
  • ファウンドリ:他社が設計した半導体を、受託して製造する事業者、またはその事業形態。
  • IDM(垂直統合型):設計、製造、組立、検査などを自社内で一貫して行う半導体メーカーの形態。
  • フォトマスク:半導体の回路パターンを描いた原版で、露光時に光を通してウェーハ上のレジストへパターンを転写するために使う。
  • フォトレジスト:光や電子線を当てると現像液への溶けやすさが変わる感光性の材料。ウェーハ上に回路パターンを写し取るために塗る。
  • プロセスノード(微細化):半導体の製造技術の世代を表す呼び方と、回路のパターンを小さくしていく微細化の取り組みを指す用語。
  • シリコンウェーハ:高純度のシリコン単結晶を薄い円板状に切り出し、表面を鏡のように磨いた基板。半導体チップの回路を作り込む土台となる。
  • 歩留まり:製造した製品のうち、規格を満たす良品が占める割合。半導体では、ウェーハ上のチップのうち検査に合格したものの割合を指すことが多い。

前後の工程